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羽虫 113P/400字

生きている感覚もなくだらりと時が流れていく。 高校を卒業し3年、俺は定年間近の親父のように疲れ果てていた。 いつか大波がやってきて、それに乗る。最近はそんな妄想もしな くなった。女はいるよ、好きさ、あれもいけてる。でも、だから って最高な訳じゃない。腐りかけてるんだ。クッソ、昼 寝して起きたら目やにがこびりついていてぇ。昨日、目に入った 羽虫取ろうと擦ったせいだ。いけねぇ、もう仕事に出かけないと 終わるのは夜中だよ、医者にはいけねえな。マツキヨで目薬買っていくか。

柿の木 12P/400字

オレンジケーキ 16P/400字

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